コンデルタの穏やかな水辺を離れ、旅のクライマックスであるホーチミンへ。6日目は、カントー(Cần Thơ)から大都会への移動と、その夜景を堪能する一日となりました。
カントーからホーチミンへ、再びのバス旅
朝、カントーのホテルをチェックアウトし、フーンチャン(Phuong Trang)社のバスに乗ってホーチミンを目指します。ベトナムでの長距離移動には、このバス会社が定番。快適なシートに身を預け、車窓から流れるのどかな田園風景を眺めます。徐々に建物の数が増え、バイクの洪水が始まると、「ああ、ホーチミンに帰ってきたんだな」と実感。およそ4時間半の移動は、メコンデルタの旅を振り返る良い時間になりました。
ホテルにチェックイン後、いざ夜の街へ
ホーチミンに到着後、早速ホテルにチェックイン。荷物を置いて一息ついたら、夕食へ繰り出します。昼間の喧騒とは違う、ライトアップされた街並みが新鮮です。
この日の移動手段は、ベトナムならではのセオム(Xe ôm)(バイクタクシー)。風を感じながら街中を駆け抜けるのは、観光客にはたまらない体験です。特に交通量の多いホーチミンの道を、スイスイとすり抜けていく運転手のテクニックは圧巻の一言。まるでジェットコースターに乗っているようなスリルと、街の息吹を肌で感じる楽しさがありました。
トゥーティエムトンネル沿いの夜景スポット
セオムに乗り、たどり着いたのはトゥーティエムトンネル沿い公園(Công viên bờ kè hầm Thủ Thiêm)。サイゴン川(sông Sài Gòn)を挟んで、ホーチミンの高層ビル群が一望できる絶景の夜景スポットです。
川沿いの遊歩道には、地元の人々やカップルが集い、思い思いの時間を過ごしています。対岸に輝くランドマーク81(Landmark 81)やビテクスコ・フィナンシャルタワー(Bitexco Financial Tower)の光が水面に反射し、幻想的な光景を作り出していました。ベンチに座り、風に吹かれながら、この美しい夜景を写真に収めます。
旅の締めくくりはローカルカフェで
夜景を堪能した後は、近くのローカルカフェへ。プラスチックの小さな椅子に座り、ベトナムコーヒー(Cà phê sữa đá)を注文します。
ホーチミンのカフェは、昼夜を問わず多くの人で賑わっています。友人とおしゃべりを楽しむ若者、仕事の打ち合わせをするビジネスマン、そして私たちのような旅行者。それぞれが思い思いの時間を過ごしており、まさにベトナムの日常が凝縮された空間です。
甘くて濃いベトナムコーヒーを飲みながら、この6日間の旅を振り返ります。メコンデルタの穏やかな自然、人々の温かさ、そしてホーチミンの活気。たくさんの発見と感動があった旅でした。
明日はチョロン地区を散策。今日の旅で感じた「ベトナムの多様な魅力」を胸に、夜を静かに過ごしました。